ケミカルタンカーは、あらゆる液体化学物質を運ぶための船です。
主に石油化学製品(メタノール/エチレングリコール/スチレンモノマー/パラキシレン 等)や非石油化学製品(リン酸/硫酸/パーム油/荷性ソーダ 等)を運びます。
通常いくつかに分けられたタンクを持ち、特別なコーティングがされていたり、ステンレス鋼で造られていたりします。
コーティングやタンクの材質によって、そのタンクが運ぶことができる積み荷の種類が決定されます。


新来島どっくでは1983年に当社初のケミカルタンカーを建造し、以降200隻を超えるケミカルタンカーを世に送り出してきました。
一般的なタンカーと比較し、貨物タンクを航海毎に洗浄するため、いかに洗浄を容易にするかが重要となりますが、当社はいち早くステンレスタンクに突起物のないコルゲート形状を採用し、
メンテナンス性向上を図る等、ケミカルタンカーのパイオニアであると自負しております。

セールスポイント

ステンレス鋼材で貨物タンクが製作されるため、高度なステンレスの加工技術が要求される船種です。
12から30タンク程の貨物タンクから成り、顧客要望に従って、個別に設計されています。
積載する貨物は多種多様にわたり、航海毎で貨物が変わったり、同一航海でも多種貨物を同時輸送することが多々あるため、貨物のコンタミ(混入) を防ぐため、化学プラントのように配管を張り巡らせ、より安全な貨物輸送を実現させています。
また、エクソンモービル等のオイルメジャーの貨物を運ぶため、仕様や品質の要求グレードも高く、顧客の意見や要求事項を取り入れる事も大変重要な船です。

要目

25,000 DWT型クラス
全長 約150m
約28m
深さ 約15m
タンク数 18~28
35,000 DWT型クラス
全長 約170m
約28m
深さ 約18m
タンク数 16~28

建造実績