造船設計部 S.N [ 入社年:2018 年 ]
所属 造船設計部 船装設計課 内装係
出身校 理工学部 機械工学科

細かなニーズに応えた船を

大切に送り出していきたい

Q:入社のきっかけを教えてください。

これまでの経験を活かせる工場の設備に魅力を感じて。

私は大学で流体工学の研究をしていました。
船底の形状をどんな風に工夫すれば、水の抵抗を減らして推進力を上げることができるか…などを求める研究です。
就職してからもその知識を生かしたかったので、造船業界への就職を希望して活動していました。
この会社に決めたのは、設備に大きな水槽があったから。
船体の検査をするために使う水槽なのですが、ほかの造船所にはなかなかない規模のもので、自分の研究も大いに活かせそうだと感じたからです。
実際に配属された部署はその水槽に関わる部署とは少し違いましたが、新たなやりがいや目標を見つけて頑張っています。

Q:担当しているお仕事内容を教えてください。

船の内装を設計する仕事です。

内装係という船内の居住空間を設計する仕事です。
内装と一口に言っても、その内容はさまざま。
インテリアなどを想像されるかもしれませんが、ベッドや机などの他にも、配管や扉など船内のあらゆる装備の設計を担当しています。
船内という特殊な環境なので、空調ダクトの取り付け方や、電気の配線などには工夫が欠かせません。
船が変われば仕様も規則も変わるため、設計も毎回同じことはほとんどありません。
またその船が何を運ぶか、1回の航海にどれくらいの長さがかかるかによっても、居住空間に必要な装備も違うため、設計の仕事も多岐にわたります。
オーナー様によっても、内装のこだわりはさまざま。
例えば、実際に生活する船員さんたちの利便性を重視する場合や、メンテナンスの効率を考慮して、掃除や修理がしやすい内装を選ばれる場合もあります。

Q:仕事のやりがいを感じる時を教えてください。

自分が担当した船が就航していく様子を見た時。

一隻分の船の設計は、一人で担当します。 そのため責任が重大ですが、それだけ船に対して愛着が湧いてきます。 オーナー様のご要望を聞いて、どんな船にしたいか、どんな使い方をするかなどの想いを聞いて設計してきたこともあり、就航のお見送りに立ち会った時には、何物にも代えがたい感動が得られます。 細かなご要望に対応することは、決して簡単ではありませんが、そこが当社の強みであり自慢できることなので、私も誇りを持って仕事に取り組んでいます。

Q:これからの目標があれば教えてください。

オーダーメイド船など、新しい規格の船に挑戦したい。

これまでは既存のシリーズ船を担当してきましたが、今後はより新しい企画の船にチャレンジしたいと考えています。 オーナー様のこだわりと夢の詰まったオーダーメイドの船を、白紙の状態から書き起こしていきたいです。 また、設計の仕事では英語を駆使する場面が多くあるため、英語力のアップにも力を入れています。 既に英語でメールのやりとりをしたり、英語で記載された設計図などを取り扱ったりしていますが、今後はもっと世界とつながるためにも、さらなるスキルアップを目指しています。